2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

一限が休講だったので、何とも無しに『風の歌を聴け』を取り出してみた。改めて読み直してみると、なかなか凝った構成をしていることに気付く。イメージの揺り返しは断片的な構造に意味を与えているような気がするが、しかしあまり意味がないような気もする…

湧いてきた。しかし引き伸ばし方が分からない。いや、膨らませ方か。ミニマルな手法はないものか。チェーホフの『三人姉妹』を読む。チェーホフの他の作品にも言えることだが、基本的に筋がないので退屈と言えば退屈で、登場人物は一から十まで滑稽を貫き通…

深いフライパン、一つのフライ返し、お好み焼きを作る。加減さえ分かればこんなでも引っ繰り返すのは難しくない。料理のことを書くのは料理をした時。普段は鶏肉放り込んだお粥一合で一日終わり。若しくはカルボナーラ200グラム。洋楽系雑誌のライターの仕事…

もしも自分に一人の友達もいなかったらって、子供の頃からそう憧れることがある。近頃その頻度はどんどん増していて、今では人と会う度にそんなことばかり考えている。もしも自分が一人ぼっちで、誰にも庭を荒らされたり、歩くのを妨げられたりしなかったら…

00年代の実態はよく分からないけど、俺自身について言えばとにかく息苦しい。靄がかかっていて何も見えない。地下室のベッドで横たわっているみたいだ。他の人たちがどういう気分なのかは全く分からないけど、その地下室を楽園だと考えようとしているように…

メガスマイル一つ。チェーホフの『桜の園』を読む。チェーホフの作品はどこへも行かない。まるで未来といったものが見えてこない。チェーホフの描く人物というのは恐ろしく愚かで、学ぶことがない。人間が書けていない、なんてのは今や前近代的で滑稽な批判…

疲労困憊。息をするのも面倒臭い。何もしたくない。何もしなかった。迫る返却期限……輝く予約有の文字……この二つの符号が意味するものは……さよらなピンチョンまた合う日まで。マニック・ストリート・プリーチャーズの『The Holy Bible』を聴く。そうそう、こ…

色々としんどい。一日中寝ていた。アッシュの『Free All Angels』を聴く。ブリットポップ周辺は割と自分に合う。でも長く何度でも聞き続けられる曲の比率が低い。これも優れたアルバムなのは間違いないけど、物足りない。「Walking Barefoot」が白眉。他にも…

ウラジーミル・トルストイの講演会に行ったり、大学の中の普段行かないところへ行ったり、『グレンラガン』を6巻まで見たりした。後はもう思い出せない。ドーナッツの輪は絶対的な存在で、ドーナッツの穴は相対的な存在。確かそんな感じだった。昼間は久し振…

掲示板に英文で書かれたチラシの姿を認めた。オンラインでの英語教育を行う事業、英語論文を日本語に翻訳できる人を募集します。大体そんな具合のことが書いてあった。資格を見ると英語を教えた経験のある者とあった。何はともあれ、問題はこれからどうやっ…

なおカレー。『重力の虹』を50ページ読む。ようやく上巻の半分、ようやく第一部が終了。ここへきて訳が酷いという確信を得るに至った。訳者には日本語の文章を書く能力が明らかに欠如しているし、英文の構造を把握することにも自信が持てないでいるかのよう…

レディオヘッドのボックスがamazonで投げ売りされていた。『I Might Be Wrong』以外は全て揃えているしどうしようかと悩んでいる内に乗り遅れてしまい、結局注文はしたものの、恐らく届かない。届かないかな、届かないかな。『重力の虹』を50ページ読む。こ…

雨の中でトルストイを読むのは難しい。それらしいことを書いてみたが、トルストイを読んだことはない。そんなことを考えつつカレーを食べていたら『月姫』がリメイクするとかしないとか。『MAKESHiFT』も再販するというし、この調子でもっと再販すればいい。…

木曜日はお休み、カレーを作る。上京して自炊を始めて一年、こんなに文化的な料理を作ったのは初めてだ。ジャガイモの皮むきが面倒。初めてのことなのでマメに灰汁を取ったりもする。なかなか悪くない出来だった。しかし8人分は多かったな。当分カレーだ。『…

アレン・ギンズバーグによる「吠える」の朗読を聞かされる。それぞれ別の講義でだが、これで三度目だ。何度聞いても第一部が眠たいが、第二部からは見事としか言いようがない。しかしギンズバーグの詩はあまり好きになれない。表現には優れたところがあるが…

歩道を自転車で走る時、いつも居たたまれない気分になる。自転車は本来車道を走るべきだからだ。しかし現実的には車道の走行を徹底するのは難しい。車道には自転車が走れるほどの余裕などありはしない。かといって歩道に余裕があるわけでもなく、ただ我が身…