燃料は充分になってきた。後は火打ち石と火掻き棒だ。

「Like A Rolling Stone」の日本語訳は何度か試みていて、まだ自分なりに問題が残っているんだけど、今日、英文科の教授の訳を見ることができた。そこでは「And say do you want to make a deal?」を「あたしを買ってくれない?」と訳していた。正直、他にも今まで考えていたものとはかけ離れた解釈があって、そもそも横に添えられた原詞が所々怪しくって、眉唾であることは否めない。だけどこの解釈は成立するんだろうか。この箇所は問題の一つだ。

しかし「A Hard Rain's A-Gonna Fall」の詞はいい。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』ぐらいいい。

キャストの『All Change』を聴く。『LIVE FOREVER』ってもっとブリットポップ関係の話がどんどん出てくるのかと思ったら、オアシスとブラーにパルプ、そして僅かにその周辺の人々が出てきて当時を回想するだけで、徒花のように消えていった音楽はやっぱり徒花のように扱われてしまっていたのは期待外れだった。当時の状況は未だに把握仕切れないし、過去の時代というのは全てそういうものなんだろうけど、まだ情報が残っているうちに聴いておく。ボーカルをはじめ全体的に煮え切らない。「Walkaway」なんかもっといい曲に仕上がりそうなんだけどなあ。

そういえば『LIVE FOREVER』の中で、マイラ・ヒンドレーの写真が出てくる映像があった。あれは何だったんだろう。マンチェスター絡みか? ソニック・ユースの『GOO』のジャケットに引用されていた詩もヒンドレー絡みだった。それだけ衝撃的な事件だったということでいいのか。確かに今になって概要を読んでも衝撃的だが。

シュガーはお年頃』1巻を読む。二宮ひかるは読んでいて嫌になってくる。俺の頭をトレースしすぎ。何だかんだで根拠無く前向きなとこまで同じで嫌になってきて止められない止まらない。俺にとっていい漫画家。

最も崇高な芸術はこちらに何も与えることはなく、何かを奪うこともない。ただ傍らに立ち尽くすだけだ。