(平日進行に)切り替えていく。
徹夜明けでも終日講義を全うできたのは探究心のせいかな? それとも、僕が強強打破やってるからかな?
夜明けのスカイプをやっていたら生活リズムが狂っぷー。
砂男のように眠りたく存じあげます。
昔々、あるところに世界でいちばんえらい王様がいました。
王様はいいました。
「お疲れさまなんて言葉は形骸化している。形骸化した労いなんてほしくない。今度からはお疲れサマーバケーションというように」
王様は世界でいちばんえらかったので、世界中の人が従いました。
「お疲れサマーバケーション」
「お疲れサマーバケーション」
「お疲れサマーバケーション」
王様はいいました。
「お疲れサマーバケーションなんて言葉は形骸化している。形骸化した労いなんてほしくない」
こうして労いの言葉はどんどん更新されていき、あらゆる言葉が形骸化していきました。
やがて全ての言葉が形骸化してしまい、世界中の人は何もいえなくなりました。
その頃には王様の心臓も、形骸化した仕事にやりがいを失ったようでした。
こうして形骸化した世界でいちばんえらい王様は、形骸化した死を迎えました。
形骸化した大地に形骸化した朝露が注ぐ中、形骸化した葬式がしめやかに執り行われました。
王様は世界でいちばんえらかったので、世界中の人が弔いました。
しかし言葉は全て禁じられていたので、葬式はそれはそれは静かなものでした。
王様は土に埋められ、何も書かれていない墓標が立てられました。
どこかでポツリと声がしました。
「お疲れサマーバケーション」
形骸化した言葉は波紋のように世界中へ伝わっていきました。
「お疲れサマーバケーション」
「お疲れサマーバケーション」
「お疲れサマーバケーション」
「お疲れサマーバケーション」
「お疲れサマーバケーション」
「お疲れサマーバケーション」
「お疲れサマーバケーション」
「お疲れサマーバケーション」
世界中の人が形骸化した言葉を口にした結果、世界にはえらい人がいなくなり、形骸化した世界はなくなってしまいました。
お疲れサマーバケーション。