久々にだいちのいかり。

大学では一騒動あったらしい。見に行けば良かったか。

俺は一人上野へ。東京藝術大学大学美術館で催されているバウハウス・デッサウ展へ足を運ぶ。いつも上野で降りるので今回は根津から歩いて行ったら、思いの外遠い。上野公園をぐるりと一周したりしたせいもあるけれども。

バウハウスは建築や広告、工業デザインに関しては好きなんだけど、舞台美術だとか絵画になるとわけが分からない。その二面性は面白いといえば面白い。しかし制限のある場でこそ光る表現というのは確実に存在していて、そのいい一例だと思う。

バウハウスの校長室が再現されていた。立ち入り禁止とは書いてなかったが、誰も入る様子はなかった。多分、床が一段高くなっていたからだろう。圧迫感があった。入っていいのかどうか少し悩んだ。けれど段の部分はスロープで解消されていたし、困った顔をした事務員が中に立っていたので、足を踏み入れて見て回った。すると一列に並んで遠目に内装を見ていた人達も入ってきた。入り口をどう設計すればみんなもっとすんなり入れただろう? 入場可と示した立て看板一つ置いておけば良かったと思う。

帰りは上野から。乙女ロードを適当にぶらつく。図録といい何といいずいぶんと金を使ってしまった。

『"@" -Charisma-』を聴く。そこそこ有名どころが集まった東方アレンジ。でももう四年も前の作品だからか、いまいち。「雅なるは、無音狂冥」はまだ聴けるけれど、結局原曲がいいのであって、アレンジはどうでもいい。

石黒正数の『探偵綺譚』を読む。定番ネタの処理がうまい。それとショートカットを描くのがうまい。ショートカットはいい。年々俺はショートカットが好きになっている。

公園を散策しながらもっと色々書くこと考えてたのに、もう忘れてしまった。